レーシック>レーシック合併症
レーシックの合併症は、いくつか知られていますが、レーシックが直接の原因である合併症、 レーシックの技術による合併症、個人差から症状がでてくる合併症などがあります。
一般的な場合
レーシックは、現在、安全性の高い手術として知られています。しかし、手術後にいくつかの 合併症の症状が、でてくるケースもあります。
以下の合併症は、程度の差はありますが、レーシック手術直後に多くの方が経験する症状です。 ほとんどの場合、個人差はありますが数カ月〜半年ぐらいで、これらの合併症はなくなります。
ハロ(ハロー)現象
暗い場所や夜間に、光の周りにぼんやりとモヤや、霧がかかったように見える合併症です。
グレア現象
レーシックの手術前には、まぶしく見えなかった明るい所が、まぶしく見える合併症です。
スターバースト現象
特に明るい所の光が、星型に見える合併症。
ドライアイ
レーシックでは、角膜の表面を切るので、その部分の神経が切断されるため、角膜の表面がしばらく、乾きやすくなります。
その期間は、クリニックでドライアイ専用の目薬をもらい、使用するとよいでしょう。(市販の目薬は、避けたほうがいいでしょう。)
コントラストの低下
色の明暗差(コントラスト)を識別するのが、少しむずかしくなります。特に夜間はこの傾向が強くなります。
技術による場合
レーシックの結果は、クリニックの機器と担当医師の技術的レベルによって、かなり左右されます。
もし、機器に不備があったり、医師の技術が未熟なときには、以下のような 合併症が出てくるときがあります。
角膜拡張(ケラトエクタジア)
レーシックの手術前の検査が十分でなく、角膜の厚みを正しく矯正できなかったために起る合併症です。
時間がたつと、角膜の形が変形してしまい、視力が向上しないだけでなく、近視や乱視がひどくなってしまう場合があります。
フラップの不完全な形成
レーシック手術で、フラップが正しく作られないため、不正乱視になるときがあります。
近視の戻り(再近視化)
手術後しばらくすると、元の近視の状態に戻ってしまうことです。この合併症の原因は、 クリニックの機器や担当医師の技量が問題のときもありますが、それ以外に、患者さん本人が原因のケースもあります。
例えば手術後に、
・眼を強く圧迫したり、衝撃を与えたとき
・長時間のパソコン作業やテレビ
・暗い場所での長時間のデスクワーク
など、眼に良くない環境も考えられます。もともと強度の近視や乱視の方は、この合併症になりやすいといわれています。
個人差による場合
以下の合併症は、レーシックが原因ではなく、もともと眼に多少の異常をお持ちの方に、 多くおこる症状です。特に強度の近視の方に、多い合併症といえます。
白内障
眼の中のレンズ(水晶体)が、白くにごる合併症で、視界全体に霧がかかったように、かすんで見えます。
緑内障
眼の眼圧が高くなり、眼の神経が徐々に死んでいくため、そのままにしておくと、失明の可能性もあります。
飛蚊症(ひぶんしょう)
眼球の硝子体の一部に、にごりができるため、視界の中に虫が飛んでいるように見える合併症です。ほとんど場合、加齢が原因です。
網膜剥離(もうまくはくり)
光を感じる、網膜の表面がはがれることによって、だんだん視界が狭くなってきます。程度にもよりますが、 視力が大きく低下したり、失明するケースもあります。
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