レーシック>眼の構造としくみ


眼の構造としくみを知っていると、レーシックの内容を、理解するのにいろいろ役立つものです。

クリニックで医師の話を聞いていて、疑問が浮かんだときにも的確な質問ができることでしょう。

眼の構造

下図が、を縦に切った断面の構造です。人が物を見るときは、角膜と水晶体で入ってきた光を屈折させ、網膜にピントを結ぶことによって、物の形や色がわかります。

網膜にうまくピントが結ばれず、網膜の前でピントを結ぶのが近視で、網膜よりも後ろにピントを結ぶのが遠視です。 また、ピントがいくつかできてしまうのが乱視です。

<眼の構造>
眼の構造

眼の構造とそのしくみ

毛様体

毛様体にある毛様体筋と、チン小帯が連携して、水晶体の厚みを調整する働きをしています。 これによって、外から入ってきた光を、網膜上にピントを合わせて、物をはっきり見ることができます。

また、水晶体と角膜に養分を補給する「房水」と呼ばれる、分泌液を作り出しています。

角膜

眼の黒目にあたる部分で、一番外側から角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層の5つの構造になっています。

水晶体と共に、光を屈折させる働きをしていますが、角膜はその6〜7割を担っています。 レーシックでは、この角膜にエキシマレーザーを照射して、視力矯正しています。

虹彩

眼の茶色の部分で、中心に瞳孔があります。外光の量を加減するのが瞳孔の働きで、瞳孔の大きさを調整するための、 小さな筋肉があります。

前房・後房

眼圧を調整するために、毛様体で作られた房水で、満たされています。

チン小帯(毛様小帯)

毛様体と水晶体をつないでいる、ごく細い繊維状の細胞です。

水晶体

厚みを変えることによって、網膜上にピントを合わせています。水晶体は、光を大きく屈折させるよりも、 正確なピント合わせという、重要な働きをしています。

硝子体

眼球の形と大きさを維持するために、無色透明のゲル状になっています。

強膜

眼球の外側をおおっている、かたい膜のことで、いわゆる”白目”と呼ばれている部分です。

網膜

形と色を感じる「錐体細胞」と、光を感じる「杆体細胞」の2種類があり、その情報を視神経を通して、脳に送っています。

脈絡膜

網膜の外側にある膜で、網膜に養分を補給する働きと、瞳孔以外から光が入ってこないようにする、働きがあります。

黄班(中心窩)

眼底の中心部分を黄班といいますが、その中で最も物がよく見える部分を、中心窩と呼んでいます。私達が本を読んだり、一点を凝視したときに、一番はっきりみえる部分です。

視神経乳頭

ここから、脳への視神経が始まっています。この入口部分は、網膜細胞がないため、いわゆる「盲点」と呼ばれています。

*ぶどう膜
虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの総称で、形がぶどうの房に似ているところから、この名前が付いています。

ページトップへ



次ページ→ 角膜の構造としくみ