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レーシック用語集

フラップ

フラップとは、レーシックなどの視力矯正手術の初期段階で作る、円形状のふたのことをいいます。

このフラップは、患者さん本人の角膜の表面を、専用の機器で切ったもので、 その一部をつなげたままにして、角膜からめくります。

その跡をエキシマレーザーと呼ばれる機器で、レーザー照射して角膜の一部を矯正(削る)して、 視力を向上させます。

角膜を細かく見てみると、5層構造になっていて、光が入ってくる側から順に、 角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層と呼ばれています。

この5層の内、角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層の一部でフラップを作ります。 エキシマレーザーを照射する部分は角膜実質層で、角膜の厚みの90%をしめる部分です。

フラップを作る機器は、手術によって次の2種類があります。

 ・レーシックウェーブフロントレーシック ・・・・マイクロケラトーム
 ・イントラレーシック ・・・・イントラレーザー

フラップを作る目的は、エキシマレーザーで削った部分を保護することや、手術後の痛みをなるべく少なくすること、 また、手術後の回復を早めるためです。

フラップは、元々患者さん本人の角膜の一部ですから、他人のものを移植するのと違い、トラブルも少なくなります。

作られるフラップの厚みは、
 ・レーシックで、約0.15ミリ(ただし、最新の機器では0.09ミリも可能)
 ・ウェーブフロントレーシックで、約0.1〜0.15ミリ(個人差あり)
 ・イントラレーシックで、約0.1ミリ
となっています。

なお、エピ(EPI)レーシックとラセック(LASEK)では、角膜の一番表面(角膜上皮層)だけでフラップを作るため、 通常のフラップとは区別して、「上皮フラップ」と呼ばれています。




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